放課後等デイサービスは意味がない?メリット・デメリットや選定ポイント、利用を見直すタイミングなどを解説

放課後等デイサービスは意味がない?メリット・デメリットや選定ポイント、利用を見直すタイミングなどを解説
放課後を有効に活用するために注目されているのが「放課後等デイサービス」です。学校が終わったあとに専門的なサポートを受けられるため、障がいを持つ子どもにとって大きな助けとなります。

この記事では、放課後等デイサービスのメリットやデメリット、選ぶ際のポイントを解説します。

放課後等デイサービスの利用を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

放課後等デイサービスの5つのメリット 

ここでは、放課後等デイサービスを利用する5つのメリットを紹介します。 

 

  • コミュニケーションスキルが上がる 
  • 社会性が身に着く 
  • 勉強のサポートを受けられる 
  • 仲間やスタッフに囲まれて自分の第二の居場所となる 
  • 親の時間ができ、余裕が生まれる 

 

それぞれ見ていきましょう。 

コミュニケーションスキルが上がる 

少人数の集団で活動する機会が多く、友達やスタッフとのコミュニケーションを通じて会話のスキルを向上させられます。
一人ひとりが発言しやすい環境が整っているため、自分の意見を落ち着いて伝える力や、他者の話を聞く力を育てられます。 

 

とくに、自閉スペクトラム症の子どもにとっては、周囲と円滑にコミュニケーションを取る練習に効果的です。
日常の遊びやグループ活動を通じて意思の伝え方を学べるため、自信を持って他者と関れるようになります。 

社会性が身に着く 

「ルールを守る」「集団で行動する」「時間を守る」といった基本的な社会スキルを、日々の活動を通じて自然に身につけられます。 

 

また、子どもがさまざまなアクティビティやグループ活動への参加が可能です。
たとえば、ゲームや共同作業を通じて協力することの重要性や、順番を守ることの大切さを学べます。
さらに、スケジュールに沿って活動するシーンが多いため、時間管理の感覚も養われます。 

勉強のサポートを受けられる 

宿題を手伝ってもらえるうえに、個別の学習課題も出されるため、基礎学力の向上が期待できます。
家庭では時間が取れない場合でも、施設のスタッフが丁寧に対応するため、子どもは安心して学習に取り組めます。 

 

また、学習の進捗状況を定期的に確認し、学習計画を見直してくれるため、子ども一人ひとりに効果的です。 

仲間やスタッフに囲まれて自分の第二の居場所となる 

信頼できるスタッフや仲間に囲まれた環境で、子どもは安心して過ごせます。
とくに、親が共働きで家を空けることが多い家庭では、周囲の人が大きな支えとなります。 

 

なぜなら、子どもは自分の悩みや不安をスタッフに気軽に話し、同じ境遇の仲間と交流すると孤立感を減らせるからです。
会話をする機会を増やすことで、子どもは自分の気持ちを表現する力や周囲の気持ちを理解する力も養われます。 

親の時間ができ、余裕が生まれる 

障がいを持つ子どもの育児には様々な工夫を求められることもあり、保護者様自身の時間や余裕が失われがちです。
しかし、放課後等デイサービスを利用すれば、リフレッシュする時間を確保できます。
これにより、保護者様のストレス軽減や家族全体の精神的な安定の相乗効果も期待できるでしょう。 

 

また、スタッフとの会話の中で、子どもの成長や課題を情報共有できるため、家庭での育児に役立つアドバイスを得られるのも魅力です。 

放課後等デイサービスの4つのデメリット 

放課後等デイサービスは、すべての障がいを持つ子どもに合うわけではありません。
ここでは、4つのデメリットを解説します。 

 

  • 子どものストレスとなり逆効果になることがある 
  • 専門スタッフばかりが在籍しているとは限らない 
  • 利用料金がかかる 
  • 療育プログラムのミスマッチが起こる 

 

それぞれ見ていきましょう。 

子どものストレスとなり逆効果になることがある 

学校が終わったあとに通うため、子どもにとっては負担になることがあります。
とくに、学校の授業や活動で疲れている場合は注意が必要です。
学校生活とは別の予定をこなすことが過剰となり、子どもにとってストレスに感じることがあるでしょう。 

 

子どもの様子をよく観察し、疲れているようであれば無理に通わせず、頻度を減らし休ませることも大切です。 

専門スタッフばかりが在籍しているとは限らない 

必ずしもすべてのスタッフが療育や教育の専門家であるとは限りません。
資格がないスタッフも在籍していることが多々あり、期待していた支援が受けられない場合もあります。 

 

子どもの特性に合った対応がされず、反対にストレスを与えてしまうことも考えられるため注意が必要です。 

 

なお、厚生労働省の資料によると、人手不足が課題となっているため、専門的なスタッフの確保が難しい背景があります。 

 

参考|厚生労働省「放課後等デイサービスの実態把握及び質に関する調査研究報告書」 

利用料金がかかる 

自治体からの補助があるため利用者の負担は1割程度ですが、月々の利用料金は家計に影響を与えることがあります。
なお、所得によって負担額に差があるため、あらかじめチェックしましょう。 

 

また、おやつ代や教材費、イベント費用などの追加費用が発生することもあるため、事前に料金体系を確認しておくことが重要です。
一般的には利用料以外は全額自己負担となるため、通所日数と予算のバランスも考慮してください。
関連記事:放課後等デイサービスの利用料金は?仕組みと具体例を分かりやすく解説 

参考|厚生労働省|「障害者福祉:障害児の利用者負担」 

療育プログラムのミスマッチが起こる 

さまざまな療育プログラムが提供されていますが、すべての子どもに適した内容とは限りません。
子どもの発達段階やニーズに合わないプログラムが実施されている場合、逆効果となってしまうこともあるため注意が必要です。 

 

たとえば、過度に大人数とコミュニケーションを強いるプログラムに、集団活動が苦手な子どもを参加させることは危険です。
子どもがストレスを感じてしまい、逆効果となってしまい対人関係の障壁が高まってしまいます。 

子どもに合った放課後等デイサービスを選ぶ5つのポイント 

子どもの成長と安心第一のためには、施設選びが重要です。
ここでは、5つの選定ポイントを紹介します。 

 

  • 必要な療育プログラムが用意されている 
  • 家から通いやすく継続できる 
  • スタッフとほかの子どもたちと相性がよい 
  • 施設が清潔で安全面が考慮されている 
  • 施設の見学や体験利用ができる 

 

それぞれ見ていきましょう。 

必要な療育プログラムが用意されている 

施設によってプログラム内容が異なるため、子どもの特性やニーズに合った支援が受けられるかを事前にチェックしましょう。 

 

以下に、代表的な療育プログラムをまとめました。

プログラムと照らし合わせて、子どもが必要とするサポートを見極めることが大切です。 

家から通いやすく継続できる 

家から近い場所にある施設を選ぶことで、子どもが負担なく通え、継続的に利用しやすくなります。
学校からの距離や交通手段も考慮し、通いやすい施設を選ぶことが、子どものストレス軽減につながります。 

 

せっかく子どもに合った施設を見つけても、すぐにやめてしまっては意味がありません。施設のサポート内容のバランスも考慮したうえで決めましょう。 

スタッフとほかの子どもたちと相性がよい 

スタッフが子どもの特性を理解し、親身に接してくれることが大切です。
また、ほかの子どもたちとよい関係を築けるかどうかも重要です。 

 

コミュニケーション能力を上げようと通所させたのに、対人関係で悩まされては意味がありません。
子どもが楽しみながら過ごせる環境が、成長や発達につながります。 

施設が清潔で安全面が考慮されている 

施設の清潔さは日々の清掃や消毒の徹底によって維持されます。
清掃が行き届いていないと感染症のリスクが高まり、子どもの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。とくに、トイレや手洗い場、共用スペースの衛生状態は大切です。 

 

また、安全面では、防災対策や事故防止策が重要です。
非常口や避難経路が明確に示されているか、定期的な避難訓練が行われているかを確認しましょう。 

 

さらに、スタッフの人数も安全面に直結します。
十分な人数のスタッフが配置されていないと、子ども一人ひとりに目が行き届かず、ケガや事故が発生するリスクが高まります。 

施設の見学や体験利用ができる 

実際に施設を訪れるとスタッフや子どもたちの様子を確認でき、具体的な支援内容や雰囲気を感じ取れます。
見学を通じて、子どもがその施設に馴染めるかどうかを見極めることが大切です。 

 

実際に子どもに体験利用をさせてみるものおすすめです。
子どもがリラックスし、積極的に活動に参加しているかどうかを保護者視点で観察できます。

 
関連記事:放課後等デイサービスの選び方とは?施設選びで気をつけることも解説 

放課後等デイサービスの利用を見直す4つの判断基準 

子どもや家庭の状況に応じてサービスの利用を見直した方が良いタイミングが訪れることがあります。
ここでは、4つの判断基準を解説します。 

 

  • 子どもがストレスに感じている 
  • 子どもの療育レベルに合っていない 
  • 子どもがコミュニケーションを取れていない
  • 就労に備えて卒業したい 

 

適切なタイミングでサービスの利用を見直しましょう。  

子どもがストレスに感じている 

新しい環境に馴染めなかったり、友達とのトラブルがあったり、活動内容が子どもの興味と合わなかったりすることが理由で、子どもが通所を拒むことがあります。
このような場合は理由を親身になって聞き出し、無理に通わせないことが大切です。 

 

ストレスが溜まると情緒が不安定になり、身体的な症状(頭痛や腹痛)に現れることもあるため注意しましょう。 

子どもの療育レベルに合っていない 

子どもの成長に伴い、現在の療育プログラムが子どものニーズに合わなくなることがあります。
たとえば、より専門的な療育が必要な場合や、プログラムが簡単すぎて飽きてしまう場合です。 

 

子どもの発達段階に合わないと感じたら、まずは施設のスタッフに相談し、プログラムの内容を見直してもらうようお願いしましょう。
難しい場合はほかの施設を見学したり、専門家のアドバイスを受けたりして、子どもに最適な環境を探すことをおすすめします。 

子どもがコミュニケーションを取れていない 

子どもがコミュニケーションを取るのが難しいと感じているサインには、以下のようなものがあります。 

 

  • 友達と話す機会が少ない 
  • スタッフとの関わりが表面的である 
  • 活動中に孤立している様子が見える 

 

この場合、コミュニケーション能力の向上が期待できない可能性があります。
専門的なサポートを提供している施設への変更を検討しましょう。 

就労に備えて卒業したい 

中学生や高校生になると、将来の就労に向けた準備を進める必要があります。
放課後等デイサービスの中には「就労準備型」と呼ばれる施設もあり、社会で自立して生きていくためのスキルを身につけられます。 

 

また、子どもが特定の職業に興味を持っているなら、職業訓練校や専門学校へ進学してもよいでしょう。
就労時期が具体化したら、子どもと将来の具体的な目標や計画を話し合うのもおすすめです。 

放課後等デイサービスの利用は、子どもに合う合わないを判断したうえで決めましょう 

子どもが安心して過ごせる環境のためには、施設のメリットとデメリット、選定ポイントを保護者の方が理解し判断することが大切です。 

 

子どもに必要な療育プログラムが受けられて、ストレスなく取り組めることが子どもの成長に直結します。 

 

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